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2026年10月24日

レーヨン製品の洗濯表示——水に弱い素材の記号と付記の選び方

「レーヨンのブラウスを作ったが、家庭で洗えると表示してよいのか」「一度洗ったら丈が縮んだという声が来た」。レーヨンは落ち感と光沢が魅力の素材ですが、洗濯表示を綿やポリエステルと同じ感覚で決めると、思わぬ苦情につながります。

結論から書きます。レーヨンは水に濡れると縮みやすく、強度も落ちる素材です。加工のないレーヨンはクリーニングを前提にするか、家庭で洗う場合でも手洗いにとどめ、もみ洗い・脱水・乾燥機を避ける表示にするのが基本です。私たちはアパレルOEM会社として、レーヨンの生地を使うたびに、まず家庭で洗わせるかどうかを試験で確かめてから記号を決めています。

1. レーヨンの性質を押さえる

レーヨンは、木材などのセルロースを原料にした再生繊維です。吸湿性がよく、肌ざわりがなめらかで、きれいに染まります。一方で、洗濯に関わる弱点があります。

2. 最初に決めること——家庭で洗わせるか

レーヨン製品の表示は、家庭洗濯を許すかどうかで大きく変わります。判断の根拠は、サンプルの洗濯試験です。手洗いをしたあとに寸法を測り、縮みや型崩れ、風合いの変化が許容できる範囲かどうかを確かめます。試験をしていない場合や、縮みが大きかった場合は、家庭洗濯禁止にしてクリーニングを前提にします。同じレーヨンでも、生地の厚みや織り方、縮みを抑える加工の有無で結果は大きく変わります。前に作った製品の表示を、別の生地にそのまま流用しないでください。

3. クリーニング前提の組み合わせ例

4. 家庭洗濯を許す場合の組み合わせ例

試験で問題がなかった場合でも、洗濯機ではなく手洗いを基本にします。

5. レーヨン製品でよく使う付記用語

「水に濡れると縮むことがあります」という素材の特性の説明は、ネームのスペースが足りなければ下げ札に回します。家庭洗濯禁止の製品に洗い方の付記を入れるなど、記号と付記用語が食い違わないように注意してください。

6. 混紡と組成表示の注意

組成は指定用語の「レーヨン」で書きます。ポリエステルなどとの混紡は、レーヨン単体より縮みが抑えられることがありますが、比率や生地の組織で結果は変わります。レーヨンが含まれている限り、水への弱さを前提に試験をしてから記号を決めるのが安全です。また、裏地にレーヨンを使った製品では、表地が洗えても裏地が縮んで型崩れすることがあります。部位ごとの素材を確認し、いちばん弱い部位に合わせて表示を決めてください。

7. 確定前の確認

サンプルを表示どおりの方法で洗い、着丈・身幅・袖丈を洗う前と比べます。寸法だけでなく、しわの残り方や光沢の変化、縫い目のつれも見てください。レーヨンは乾いたあとにアイロンで形を戻せることもありますが、戻らない縮みは苦情の原因になります。結果に迷う場合は、厳しいほうの表示を選んでおくのが安全です。

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