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2026年9月15日

洗濯表示記号の意味一覧——JIS L0001の読み方と5つの基本記号

「この桶のマークに書いてある数字は何?」「三角に斜線が入っているのは漂白していいの?」——洗濯表示の記号は一見すると暗号のようですが、仕組みが分かれば読むのは難しくありません。

結論から書きます。現在の洗濯表示(JIS L0001)は、5つの基本記号に「温度」「強さ」「禁止」を表す付加記号を組み合わせる方式で、記号が示すのはすべて「これ以上はやってはいけない上限」です。私たちはアパレルOEM会社として、製品ごとに洗濯ネームの表示内容を決め、工場に手配する側にいます。記号を丸暗記するのではなく「構造で読める」ことを目標に整理します。

1. まず全体の構造——5つの基本記号と付加記号

JIS L0001は、家庭での洗濯やクリーニング店での処理の方法を記号で表す規格で、ISO 3758という国際規格に整合させたものです。日本では2016年12月から、衣類の洗濯表示にこの記号が使われています。

基本記号は次の5つです。

これに、次の付加記号が組み合わさります。

この構造さえ押さえれば、初めて見る組み合わせでも意味を推測できます。以下、基本記号ごとに見ていきます。

2. 洗濯記号(桶)——水温と洗い方の強さ

桶の中の数字は、洗濯液の温度の上限を℃で表します。JIS L0001では95・70・60・50・40・30が定められており、たとえば「40」なら40℃までのお湯で洗えるという意味です。

桶の下の線は洗い方の強さです。線なしは通常の洗濯機コースで洗えること、線1本は弱い洗い方(いわゆる弱水流やおしゃれ着コース)、線2本は非常に弱い洗い方を示します。

桶に手が描かれているものは手洗いで、この場合の液温の上限は40℃です。桶に×が付いていれば家庭では洗えません。

3. 漂白記号(三角形)——塩素系か酸素系か

三角形は漂白剤の使用可否を表し、3種類しかありません。

塩素系漂白剤は色を抜いてしまうため、色物・柄物の多くは「斜線2本」になります。

4. 乾燥記号(正方形)——タンブル乾燥と自然乾燥

正方形は乾燥を表しますが、中身によって「タンブル乾燥」と「自然乾燥」の2系統に分かれます。ここが初見でいちばん分かりにくい部分です。

タンブル乾燥(正方形の中に円)

自然乾燥(正方形の中に線)

さらに、正方形の左上に斜線が入ると「日陰で」という意味が加わります。つり干し・ぬれつり干し・平干し・ぬれ平干しそれぞれに日陰版があるので、自然乾燥の記号は合計8種類です。

ニットで「平干し」を指定するのは、つり干しすると自重で伸びてしまうためです。乾燥記号は製品の形を左右するので、私たちも慎重に決めています。

5. アイロン記号——点の数が温度

アイロンの形の中の点は、アイロンの底面温度の上限を表します。

点1つの低温は、ポリエステルやナイロンなど熱に弱い合成繊維で多く使われ、「スチームなし」という条件が付く点は覚えておく価値があります。

6. クリーニング記号(円)——ドライとウエット

円はクリーニング店での処理を表します。家庭ではなく専門業者向けの記号です。

PやFの円にも下線が付くことがあり、洗濯記号と同じく1本で「弱い処理」、2本で「非常に弱い処理」を意味します。Wの記号も同様です。

7. 旧記号との決定的な違い——「推奨」ではなく「上限」

2016年以前の旧JIS(JIS L0217)を知っている方は、ここが最も重要です。旧記号は「こう洗うのが望ましい」という推奨に近い考え方でしたが、現在の記号はすべて「上限」を示します。

たとえば桶に「40」とあれば「40℃まで」であり、30℃で洗うのは問題ありません。記号の数も旧JISの22種類から41種類に増え、細かい指定ができるようになりました。記号だけで伝えきれない注意事項は、記号の近くに日本語の「付記用語」を添えることが認められています。

8. 表示を「決める」側が押さえておくこと

自分のブランドで表示を決める場合、記号の意味を知っているだけでは足りません。洗濯表示は、製品がその処理に耐えられるかを根拠に付けるもので、私たちの実務では生地メーカーの試験データや実際に洗った結果をもとに上限を判断しています。

次のステップは、自分の製品にどの記号を組み合わせるかです。基本記号の並び順(洗濯→漂白→乾燥→アイロン→クリーニング)を守り、選んだ記号に矛盾がないかを確認しながら組み立ててみてください。

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