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2026年9月28日

旧洗濯表示と新洗濯表示の対応表——いつまでに切り替えるべきだったか

「古い洗濯ネームの在庫がまだあるけれど、使ってもいいのか」「昔のブランドのデータで再発注したら、記号が今と違っていた」——洗濯表示の相談の中で、今でもときどき受ける質問です。2016年に洗濯表示が切り替わってから時間が経ちましたが、旧表示のデータや在庫が手元に残っているケースは意外と多くあります。

結論から書きます。洗濯表示は2016年12月1日から、JIS L0001に基づく新しい記号に切り替わりました。この日以降に新たに表示を付ける製品は、新記号で表示する必要があります。旧記号の洗濯ネームの在庫やデータは、これから作る製品には使えません。私たちはアパレルOEM会社として、過去のデータで再発注の相談を受けたときは、まず記号の世代を確認するようにしています。

1. 何がいつ変わったのか

洗濯表示のルールは、家庭用品品質表示法にもとづく繊維製品品質表示規程で定められています。この規程が改正され、2016年12月1日から、取扱い表示の記号が国内独自の規格(JIS L0217)から、国際規格ISO 3758と整合したJIS L0001に変わりました。

切り替えの考え方はシンプルです。

つまり「店頭の在庫をいつまでに付け替えるか」という期限ではなく、「いつ表示を付けるか」で新旧が決まる仕組みでした。現在これから縫製する製品であれば、例外なく新記号です。

2. 旧表示と新表示の主な違い

記号の形が変わっただけではなく、表示の考え方そのものが変わっています。

記号の数が増えた

旧表示の記号は22種類でしたが、新表示では41種類に増えました。タンブル乾燥(乾燥機)やウエットクリーニング(クリーニング店での水洗い)など、旧表示にはなかった処理が加わっています。

「推奨」から「上限」へ

旧表示は「この方法で洗ってください」という推奨に近い性格でしたが、新表示は「これより強い処理をすると傷むおそれがある」という上限を示します。たとえば洗濯おけの数字は、その温度を上限として洗えるという意味です。

文字から記号へ

旧表示は「弱」「手洗イ」「中性」「ドライ」のように、記号の中や横にカタカナや漢字が入っていました。新表示では、弱さを下線の本数、温度を点の数などで表し、原則として記号だけで意味が伝わる形になっています。

3. 主な記号の対応表

新旧の記号は1対1できれいに置き換わるわけではありません。以下は代表的なものの対応の目安です。実際の記号は、製品の素材と試験結果から改めて選び直してください。

旧表示にあった「絞り方」の記号は、新表示には直接対応する記号がありません。必要な場合は、記号とは別に付記用語(「弱く絞る」など)で補います。

4. 今でも起きる「旧表示」のトラブル

過去の洗濯ネーム在庫を使ってしまう

数年前にまとめて作った洗濯ネームが倉庫に残っていて、それを新しく縫製する製品に付けてしまうケースです。表示を付けるのが今である以上、旧記号は使えません。

昔のデータで再発注する

ブランドを長く続けていると、ネーム業者に「前回と同じで」と頼むことがあります。前回が2016年以前のデータであれば、そのまま旧記号で作られてしまうおそれがあります。

記号だけ機械的に置き換える

対応表を見ながら旧記号を新記号に置き換えるだけでは、正しい表示にならないことがあります。新表示は上限を示す考え方なので、素材や付属の条件から改めて判断するのが安全です。

5. 切り替えるときの手順

  1. 手元の在庫とデータを確認する:洗濯ネームの在庫、ネーム業者に預けているデータ、仕様書の記号欄をすべて洗い出します。
  2. 記号の世代を見分ける:記号の中にカタカナや漢字が入っていれば旧表示です。
  3. 素材から記号を選び直す:表地・裏地・付属・プリントの条件を確認し、新しい記号を決めます。
  4. 校正で確認する:発注前の校正で、記号の並び順と表示者名・連絡先もあわせて確認します。
  5. 旧在庫は使わない:誤用を防ぐため、旧記号のネームは現場から外しておきます。

6. まとめ

洗濯表示は2016年12月1日を境に新記号に切り替わり、これから表示を付ける製品はすべて新記号が対象です。旧表示の在庫や過去データは、それだけで表示ミスの原因になります。再発注のときほど「前回と同じ」で済ませず、記号の世代を一度確認してから進めるのが確実です。

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