「商品ページに洗濯表示を載せたいが、ネームの写真を貼るだけでいいのか」「組成をどこまで書けばいいのか」。自社のECサイトやモールで服を販売するとき、商品ページの書き方で迷う方は少なくありません。お客様は届くまでネームを見られないため、商品ページの情報が購入の判断材料になります。
結論から書きます。商品ページには、洗濯ネームと同じ内容を「画像」と「文字」の両方で載せ、ネームと1文字も食い違わない状態を保つことが大切です。そのために、ネームとページの元になる情報を一つにまとめて管理します。私たちはアパレルOEM会社として、ネームの原稿づくりと商品ページの素材づくりを同時に手伝うことがあり、食い違いが起きる場面を見てきました。その現場目線で整理します。
1. 商品ページに載せる項目
洗濯や素材に関する情報として、次の項目を載せるのが基本です。
- 組成——繊維名と混率。裏地やリブなど部位で素材が違う場合は、部位名を付けて書き分けます
- 洗濯表示——ネームと同じ記号の組み合わせ
- 付記用語——「裏返して洗ってください」など、ネームに書いた注意
- 素材の特性の説明——毛玉や色移り、縮みなど、ネームには書ききれない補足
原産国やサイズの表記もあわせて載せることが多いですが、ここでは洗濯と素材に関わる部分に絞ります。モールによっては掲載項目や書式が規約で決められていることもあるため、出店先のルールも確認してください。
2. 画像と文字を両方載せる理由
ネームの写真や洗濯記号の画像だけを載せると、次のような問題が起きます。
- スマートフォンの画面では記号や小さな文字がつぶれて読めない
- 記号の意味を知らないお客様には伝わらない
- 画像の中の文字は、ページ内検索や読み上げ機能で拾われない
そのため、記号の画像に加えて、文字でも書きます。たとえば「洗濯機の弱い水流で洗えます(液温30℃まで)」「漂白剤は使えません」「タンブル乾燥はできません」のように、記号の意味を平易な文章にします。文字は記号の内容を言い換えるだけにとどめ、記号より緩い表現や厳しい表現を足さないようにします。
3. ネームとの食い違いを防ぐ管理方法
食い違いの原因の多くは、ネームの原稿と商品ページの原稿を別々に作っていることです。次のように、元になる情報を一つにします。
- 品番ごとに、組成・洗濯表示・付記用語をまとめた管理表を作る
- ネームの原稿も商品ページの文章も、その管理表から作る
- どちらかを直すときは、必ず管理表から直す
商品ページの担当者がネームの写真を見ながら文字を打ち直すと、混率の数字や記号の読み違いが起きます。手で書き写す工程を減らすことが、最も効果のある対策です。管理表は表計算ソフトで十分です。品番・カラー・更新日の列を設け、誰がいつ直したかを残しておくと、問い合わせが来たときにすぐ確認できます。
4. カラー違いで表示が変わる場合
同じ品番でも、白と濃色で漂白記号を変えるなど、カラーによって洗濯表示が違うことがあります。この場合、商品ページで1つの表示しか載せていないと、一部のカラーで内容が合わなくなります。カラーごとに表示を書き分けるか、違う部分を「濃色は漂白剤を使えません」のように明記してください。プリントの有無でカラーごとに記号が変わる製品は、管理表でもカラー単位で行を分けておくと混乱しません。
5. 追加生産・仕様変更のときの更新漏れ
最も見落とされやすいのが、追加生産のタイミングです。生地の手配先が変わって混率が変わった、ネームの記号を見直した、といった変更があっても、商品ページが古いまま残っていることがあります。
- ネームの原稿を確定したら、同じ日に商品ページの更新予定も決める
- 旧ロットと新ロットが混在して出荷される期間は、どちらの内容かが分かる書き方にする
- 過去に作った商品ページの画像に、古いネームの写真が残っていないか確認する
6. 公開前の確認
商品ページを公開する前に、実物のネームと画面を並べて、組成の数字・記号の並び・付記用語を一つずつ照らし合わせてください。スマートフォンの表示でも確認すると、読めない画像に気付けます。ネームと商品ページの内容がそろっていれば、「表示と違う」という問い合わせや、洗い方の誤解による返品を減らせます。